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情熱課長シリーズVol.30 なぜ、何度言っても伝わらないのか?「言葉は不完全」という事実

先日の講演会で、多くのリーダーからこんな悩みを聞きました。

「何度言っても伝わらないんです…」
「同じミスを繰り返されてしまって…」
「一体どうしたら、伝わるんでしょうか?」

なぜ、こんなことが起きるのでしょうか。
もしかすると、“伝えたつもり”が、部下には“届いていない”のかもしれません。

いつものように“情熱課長”と“吉田部長”の対話で、読者のみなさんと一緒に解決策のヒントを探していきましょう。

登場人物

情熱課長: 部下の成長を願う熱血課長
吉田部長: 人材育成のベテラン、冷静沈着な部長

10人いれば10通りある認識

吉田部長、聞いてくださいよ。部下に何度言っても、同じようなミスをするんです。なんで伝わらないのかと思ってしまいます。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

その気持ちはよく分かるけど、むしろ「伝わらないのが前提」だと考えた方がいいな。

えっ、「伝わらないのが前提」なんですか?

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

そうなんだ。脳科学の世界でも「言葉は万能ではない」とされている。10人いれば、10通りの言葉に対する認識がある。たとえば、「現場の安全」といっても「情熱課長の安全」と「部下の安全」の認識は違うのではないかな。

たしかに、「現場の安全」って言っても、私と部下の認識は違うように思います。だから、「そうじゃないだろう」とイライラしているのかもしれませんね。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

大事なことは、まず「認識が違うことを前提にする」ことなんだ。自分の頭の中のイメージと、相手の中のイメージは、違って当然だと思った方がいい。そうすれば、イライラしなくても済むのではないかな。

なるほど、「伝えた=伝わった」と思っていました。でも、伝えたと思っている内容が、そのまま伝わっていないかもしれないのですね。

情熱課長
情熱課長

解像度をあげて伝える

吉田部長
吉田部長

その通り。だから、まず伝えたいことが伝わるように、話の解像度を上げることが必要だ。

話の解像度をあげるんですか?どうやって?

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

たとえば「安全な作業をしよう」と言われるのと「クレーン作業の足元確認の際は、地盤が沈んだり、ヒビが入ったりしていないか確認してから作業しよう」と言われるのとでは、どっちが注意できると思う?

それは、後者の具体的に言ってもらった方が注意できますね。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

そうだろう、情熱課長は部下に具体的に伝えているかな。

そう言われると、曖昧な伝え方をしていたかもしれませんね。それでも伝わらないときは、どうすれば良いでしょうか?

情熱課長
情熱課長

それでも伝わらない時、どうすれば?

吉田部長
吉田部長

そうだね、丁寧に伝えたつもりでも、自分が思ったように部下が認識しているわけではないからね。「どう認識しているのか」を対話しながら確認していくことが欠かせないね。笑顔で「どう理解したかな?」と聞いてみたり、「今の説明、どんなふうに捉えた?」と、部下の認識を確認する対話が重要だ。

いやぁ、つい「わかった?」って聞いて、部下の「はい」で済ませていました。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

「伝えたつもり」にならず、「どこまで伝わったか」に関心を持つ。それが、リーダーとしての対話力の土台になるんだ。

「言葉だけで分かるはず」って思っていた自分を、ちょっと反省します。「なんで分からないんだ」と責める前に、「どう認識しているのだろう?」と相手の立場に立てば、前に進めそうです!。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

その視点こそ、大事なんだよ。ズレがあること自体を問題ではなく、そのズレに関心を持ち、一緒に埋めていこうとする姿勢。それが、信頼関係を育てる一歩になる。

はい、わかりました。教えてもらったことを実践します!

情熱課長
情熱課長

情熱課長の学び

  • ・言葉は不完全。伝わらないのは当たり前。
    ・だからこそ、解像度を上げて具体的に話す。
    ・さらに、認識のズレを対話で埋めていくことが大事。
    ・ズレは悪ではなく、関係性を育てるきっかけにもなる。

次回は、「言葉以上に伝わる“リーダーの態度”」について、引き続き一緒に考えていきましょう。

今回の質問

    「あなたの伝えたことを、部下はどう認識しているでしょうか?」

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