「上司との関係に、ちょっとモヤモヤを感じている…」そんなあなたへ、今日はヒントを届けたいと思います。
今回のテーマは、「困った上司との関わり方」。
「現場をまったく理解していない上司に、どう対応したらいいのか?」
「自分の意見を言っても“わかった”だけで、何も行動しない上司に、どうやって動いてもらえばいいのか?」
いずれも、多くの方が一度は感じたことのある“モヤモヤ”ではないでしょうか。
しかも、この2つのタイプの上司は、まさに対極にあります。
でも実は、共通する“関わりのコツ”があるんです。
今回は特別編として、いつもの【情熱課長と吉田部長】の対話を通じて、このテーマを一緒に考えていきたいと思います。
登場人物
情熱課長: 部下の成長を願う熱血課長
吉田部長: 人材育成のベテラン、冷静沈着な部長
【事例①「現場を理解しない上司」】
事例①「現場を理解しない上司」

吉田部長、ちょっと聞いてもらえますか?
この前、同僚の課長から「うちの上司、現場を何もわかってないんです」って相談があって…。
ああ〜、あるあるだね。現場のリアルが見えてないと、“絵に描いた餅”になっちゃうんだよなあ。
それにしても…情熱課長に、そんな風に思われなくてよかったよ。私も昔は“わかってない上司”だった気がするけどね(笑)
いやいや、今の部長は“現場目線の分かる上司”って、みんな言ってますよ。でも、今回の相談はけっこう深刻でして…。
納期ばっかり気にして、現場の工程も人員状況も無視。「やればできるでしょ」って一言で終わらされて、みんなげんなりしてるそうなんです。
なるほど…。それじゃ現場は疲弊するし、やる気も失うね。でもね、こういうとき、「上司を変えよう」と思うと、逆に上司の反感をかってしまう。だから、“どう巻き込むか”を考えたほうがいいね。
どう巻き込むか、ですか?

そう。たとえば数字で示すんだ。
「この作業、1回につき5分無駄が出ていて、月トータルで50時間損しています」
「ここを変えると年間で2000万円改善できます」
こう伝えれば、上司の“損得スイッチ”が入ることもある。
なるほど…。“感情”じゃなくて、“事実と数字”で伝えるんですね。
それと、「来週、10分だけ現場を見に来てくれませんか?」って、短時間の協力をお願いするのも有効だ。上司も動きやすいからね。
たしかに、それなら“上司のメリット”にもつながりそうですね。
そう。上司にとってもメリットがあると気づいてもらうことがコツだね。ちょっとした工夫で、動かない上司も動き出すものだよ。
なるほど…!
上司を変えようとするんじゃなくて、
“上司が動きたくなるスイッチ”を押すような伝え方をすればいいんですね。
このアドバイスなら、同僚も納得して上司にうまく働きかけられそうです。さっそく伝えてみます!
事例②「動かない上司」

…それともうひとつ、別の同僚からの相談なんですが。「意見を言っても“わかった”だけで、上司がまったく動かない」って。
ああ〜、それもまたあるあるだな(笑)“うん、わかった”って言いながら、心の中では「どっちでもいい」って思ってること、あるかもね。
はい…。部下はやる気を出してるのに、上司がブレーキかけてるような状態で、だんだん誰も発言しなくなってるみたいです。
そういう上司って、一見無関心に見えるけど、
実は「自信がない」「責任を持ちたくない」って気持ちが隠れてる場合もあるよ。
なるほど…。放任じゃなくて、“迷ってる”んですね。
そう。だからこそ、判断をゆだねるだけじゃなくて、“上司の考え”や“過去の知見”を引き出すような関わりが効果的なんだ。
「今回の件、私はこう考えてるんですが、○○さんならどう判断されますか?」「似たような場面、過去にどうされてました?」って聞くと、上司の“知恵”や“経験”が自然と動き出す。
あ、それいいですね。“意見を求める”より、“知恵を借りる”ってスタンスですね。

そう。人は「頼られる」とスイッチが入る。「自分の判断に価値がある」と感じると、自然と動きたくなるんだよ。
なるほど…。やっぱり、誰だって「信頼されてる」と感じられれば前向きに動けるし、「自分の判断が役に立つ」って思えると嬉しいですもんね。
うん。その通り。だからこそ、上司を責めるよりも、“何があれば上司は動くのか”という視点が大事なんだよ。
この方法なら、さっきの同僚も、きっと上司に動いてもらえる気がします!部下の立場だからこそできる工夫、ありますね。
いかがでしたか?
困った上司」を変えることは難しいかもしれません。でも、“動きやすくなる関わり方”は、部下の工夫次第でつくれるものです。
それは、「迎合する」とは違います。むしろ、“上司を人として尊重しながら、力を引き出す関わり”と言えるかもしれません。
なんで、部下の私がこんなことまで…と思うこともあるかもしれません。でも、困った上司がいるからこそ、人を動かす視点やスキルを身につける機会になります。
そう考えると、あの上司の存在も、少しだけ愛しく思えてくるのではないでしょうか。
次の一歩として
「上司のスイッチはどこにあるだろう?」
そんな問いを、今日持ち帰ってみてください。
きっと、あなたの職場でも“人が動き出すきっかけ”が見つかるはずです。
それではまた、次回のコラムでお会いしましょう。
あなたの一歩を、応援しています。










