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情熱課長シリーズVol.34 なぜ、部下は同じ間違いをするのか?~期待ではなく、「やることの明確化」~

「何度言っても同じミスをする」「反省しているのに直らない」── そんな部下を見ると、「やる気がないのか?」「意識の問題なのか?」と感じるかもしれません。

でも、本当に“やる気”が原因なのでしょうか。

今回のテーマは、やる気を期待する前に、“やることを明確にする” という視点です。情熱課長と吉田部長の対話から、部下が前に進めるための関わり方を一緒に考えていきましょう。

登場人物

情熱課長: 部下の成長を願う熱血課長
吉田部長: 人材育成のベテラン、冷静沈着な部長

 目次
 ▶ 何が原因なんですか?
 ▶ 指示は明確になっていますか?
 ▶ 指示を部下は理解できていますか?
 ▶ 進捗の確認はできていますか?
 ▶ 振り返りはできていますか?
 ▶ 経験を次の経験に活かせていますか?
 ▶ 今回の質問

何が原因なんですか?

部長…最近、また同じミスをする部下がいて、正直、どうしたらいいかわからないんです。「次から気をつけます」って言っているのに、また繰り返してしまうんですよ。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

そうか、それは困ったね。情熱課長は、原因はどこにあると思う?

やる気が足りないとか、注意力がないのかな…と思っていました。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

なるほど。でもね──“やる気”が出ないのは、そもそも何が原因なのか?
まず確認したいのは、やるべきことが明確になっているかどうか なんだ。
情熱課長の指示で、部下は具体的に行動できているかな?

えっ、私の指示で行動できているか…ですか(汗)。

情熱課長
情熱課長

指示は明確になっていますか?

吉田部長
吉田部長

たとえば「もっと丁寧にやってね」とか、「お客さんが満足するように、いい感じに頼むよ」。こんな言い方をしていないかな?

(ドキ)あります…。言われてみると曖昧ですね。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

正直でいいね(笑)。
「いい感じ」は、上司にはわかっていても、部下には“何をどうすればいいか”が伝わらない。だからまずは、やるべきことを誰にでもわかる言葉で言語化し、互いに理解すること が大事なんだ。
・前回のミスは何が違ったのか
・どう変えるといいのか
・具体的にどんな行動が必要なのか

これを明確に示したうえで、必ず「部下がどう理解したか」まで確認する。ここがズレていると、同じ失敗を繰り返してしまう。

指示を部下は理解できていますか?

なるほど…まず “誰でもわかるレベル” に言葉にすることですね。そして、「伝えたつもり」ではなく、「伝わったか」を確認する、と。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

その通り。そして、一方的な押し付けにならないよう、部下の望みや、自分なりのやり方も尊重すること を忘れずに。

たしかに…。私は押し付けになっていたかもしれません(汗)。

情熱課長
情熱課長

進捗の確認はできていますか?

吉田部長
吉田部長

次に大事なのが、進捗確認とフォローアップ だ。「わかった=できる」ではない。実際にやってみると、必ず “困った・わからない” が出てくる。でも多くの部下は、「迷惑かけられない」と思って質問しないんだ。だから上司から声をかけてみよう。
「今どのあたり?」
「やってみてどう?」
うまくいっていれば「いいね、その調子」。
困っていれば「何に困ってる?協力できることはある?」と寄り添う。

こうした関わりが、心の距離を縮め、相談しやすい関係をつくるんだ。

たしかに…私は「報告がない=大丈夫」と決めつけていました。部下から来るのを待つんじゃなくて、こちらから聞くんですね。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

大丈夫。誰にでもあることだよ。
でもね、ホウレンソウって“情報のやり取り”だけじゃなくて、
人と人との関係が生み出す行動なんだ。
ここを忘れてはいけないんだよ。
だから、まずは日常の温かいコミュニケーションから始めよう。
「おはよう」
「ありがとう」
「おつかれさま」
そんな当たり前の言葉を笑顔で伝えるだけで、部下は「話してもいいんだ」と感じられる。そして、どんな内容でもまずは受容する。
「そうか、言いにくいのに話してくれてありがとう」
この一言が、「ホウレンソウして良かった」という経験につながるんだ。

振り返りはできていますか?

吉田部長
吉田部長

そして最後に、必ず“振り返りの時間”をつくること。
結果が期待と違っていても、まずは「うまくいったこと」から聞く。すべてが間違いではないし、うまくいった理由を言語化すれば、再現性もやる気も高まっていく。

確かに…結果だけを見ると、全部ダメだと思い込んでしまいますね。だから責めてしまうのか。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

いい気づきだね。
そのうえで課題があれば一緒に振り返り、「次は何をすればいいか」を明確にしていく。
これは経験学習サイクルと呼ばれる考え方だ。成功も失敗も振り返り、学びに変え、次の経験に活かす。
このサイクルを繰り返すと、部下は自分で判断し、改善できるようになっていく。

経験を次の経験に活かせていますか?

経験 → 振り返り → 学び → 応用 → 次の経験
このサイクルを回すことで、ミスも減っていきそうですね。

私は「やる気」を引き出そうとプレッシャーばかりかけていました。でも必要だったのは、“具体的な行動”の明確化と、丁寧なフォロー だったんですね。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

その通り。
人は、やることが明確になれば動ける。
そして、自分が“できる。できた”という実感があると、やる気が育つんだ。

あなたへの問い

「どんな言葉なら、部下は動き出すことができるでしょうか?」

次回は、この続きを深めていきます。
どうぞお楽しみに!

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