ある朝、保育園に向かうパパと小さな男の子に「おはようございます。今日も寒いね」と声を掛けてみた。
笑顔で挨拶するパパと少し恥ずかしがる男の子。「何歳ですか?」と聞いてみると「一歳八か月です」と。
「可愛いね、パパも大変だね」と言ってみた。
今はパパが子供を保育園に連れて行くのは当たり前になったのかもしれませんが、子供の送迎をしてこなかった昭和時代の私には、すごいな、大変だなと感じた。
そのときは気づかなかったが、あとで妻が「あのパパ、嬉しそうだったよ」と、そのときのパパの様子を教えてくれた。

誰かに今の状況をわかってもらえていると思えるだけで、人は安心でき元気になれるんだなと。
相手の大変さはわからないけれど、相手の大変さをわかってあげようとする気持ちが大切だと。
これからも、多くの親子に声を掛けていこうね!と妻と微笑ましい光景を思い出していた。
私たちの職場では!?

そんな微笑ましい光景を思い出しながら、私たちの職場はどうなっているかと考えてみると、部下は『上司から自分のことをわかってもらえている』と感じているだろうか。
昔の私を振り返ると、そんなことは考えたこともなかったから、恐らく、部下はそう思える機会がなかったのかと思う。がんばっていることが辛いだけになってしまったのではないかと。
当たり前の仕事でも、一言「おつかれさま!ありがとう!」と言ってあげれば『わかってくれている』と思えて嬉しくなれただろう。
部下が「大変です、しんどいです」と言ってきたときも「しんどいのか」とそのまま受けてあげれば
『この人はわかってくれている』と元気になれたかもしれない。
昔できていなかったことを今、大反省している。上司にとって、部下のことをわかってあげる。正確には、わかろうとする気持ちと行為が大事だとつくづく思う。
社長や上司は誰がわかってくれるのか?

ただ、社員や部下は、社長や上司がわかってあげればいいが、社長や上司は、誰がわかってくれるのか?ということになる。
それは、自分で自分自身に言ってあげればいいと思う。
「当たり前ことだけど、毎日がんばっている。辛いこともあるけど、それを乗り越えている。そんな自分におつかれさま!よくやっているよ!」
と声を掛けてあげれば少しは元気になれる。
そんな上司から、部下もわかってもらえると、上司のことをわかろうとするのではないかな。
今回の質問
【部下は、どんな表情をしていますか?】
次回に続けます!お楽しみに!
