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情熱課長シリーズVol.40 『褒める・叱る』の前に大切なこと~その言葉は部下のため?それとも上司のため?~

先日、あるリーダーの方からこんな質問をいただきました。

部下を育てるために褒めることを意識しています。一方で、必要な時には叱ることも大切だと思っています。“褒めると叱る”の割合をどのくらい意識されていますか?

とても真面目で、部下思いの質問だと思いました。

実は私も以前は、
「もっと褒めた方がいいのか」
「いや、時には厳しく叱るべきか」

そんなことを考えていました。

しかし最近、少し違う見方をするようになりました。

もしかすると、褒めることも叱ることも、上司の自己満足になっていることがあるのではないか。

そんな違和感を持つようになったのです。

皆さんはいかがでしょうか。

今日は、そんな「褒めると叱る」について、情熱課長と吉田部長の対話から考えてみましょう。

登場人物

情熱課長: 部下の成長を願う熱血課長
吉田部長: 人材育成のベテラン、冷静沈着な部長


「褒める」と「叱る」の黄金比は?

吉田部長、最近は部下を褒めることを意識しています。
昔は叱ることが多かったので、今は意識して褒める回数を増やしています。
でも、褒めすぎても甘くなる気がするし、叱らなければ成長しない気もするんです。
結局、“褒めると叱る”の割合はどれくらいがいいんでしょうか。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

そうか。
情熱課長は、部下を育てたいからこそ悩んでいるんだな。
でもね。もしかすると、その質問自体に少しズレがあるかもしれないよ。

えっ?
割合を考えることがズレなんですか?

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

そうなんだ。
なぜなら、割合を考えている時の意識は、「どうすれば部下を変えられるか」になっているからね。

上司は無意識に「評価する側」になっている

吉田部長
吉田部長

褒めることも叱ることも、どちらも悪いことじゃない。
ただね。そこには一つ共通点があるんだ。
それは、「上司が評価する側」になっていることだよ。

評価する側?

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

例えば、「よくやった」も「何でできないんだ」も、どちらも上司が判断している言葉なんだ。
もちろん必要な場面もある。
でも、そればかりになると、部下は「認められるために頑張る」「怒られないように動く」ようになってしまうんだよ。

確かに…。
部下自身が考えるというより、私の評価を気にしているかもしれません。

情熱課長
情熱課長

本当に伝えたいことは何だろう

吉田部長
吉田部長

私が最近大切だと思うのは、褒めることでも、叱ることでもない。
その前に、「私はどう感じたか」を伝えることなんだ。
例えば、「いいね」だけではなく、「私はその行動がいいと思ったよ。なぜなら仲間を大切にしていたからね。」
あるいは、「残念だ」だけではなく、「私は残念だな。なぜなら君らしくないと思ったから。」

なるほど。
評価するというより、自分の感じたことを伝えるんですね。

情熱課長
情熱課長

部下が求めているのは評価より関心

吉田部長
吉田部長

もう一つ大切なことがある。
上司にとって当たり前の一歩でも、部下にとっては大きな挑戦のことがある。
だから、「いいね」よりも、「見ていたよ」の方が嬉しいこともあるんだ。

「見ていたよ」ですか?

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

そう。
・少し早く出社した
・報告が前より具体的になった
・苦手な人に自分から声をかけた
そんな小さな変化に気づいてもらえると、部下は「自分を見てくれている」と感じて安心できるんだ。
安心できれば、視野が広くなり主体的になれる。
だから、挑戦もできるんだ。

今回の問い

あなたは今、部下を「評価」していますか?

それとも、部下を「理解」しようとしていますか?

褒めることも大切です。
叱ることも必要な場面があります。

しかし、褒めるか叱るかの前に、部下をどう見ているか、部下を理解しようとしているか、そこに意識を向けてみてください。

人は評価されて変わるのではなく、理解され、関心を向けられたときに、自ら変わり始めます。

次回も、お楽しみに。

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