ブログ

なぜ、社員や部下は積極的に仕事を覚えようとしないのか?

『示す』ばかりになっていませんか?

「仕事なんだから覚えるのは当たり前。仕事を教えているのに、ちっとも覚えない。学ぶ資料や機会は一杯あるのに~」
なんて多くの経営者や上司から聞こえてきそうです。
読者の皆さんは、どう思いますか。
なぜ、部下は積極的に仕事を覚えようとしないのでしょうか。

それは、部下本人の心が開かずに、上司が示すばかりになっているからです。

例えば
「これは大事なことなんだから、とにかく覚えなさい!」
という具合になっていないでしょうか。

これを言われたところで、部下はなぜ大事なのかわかりません。
そんな状態では仕事を覚える気にはなれないでしょう。

また上司が、大事な理由を何度説明しても効果はないでしょう。
なぜなら、本当に大事なことなのかは、部下本人しかわからないからです。

小学校一年生の頃の「アサガオ」を思い出す

小学校1年生の頃を思い出してください。
「アサガオ」を育てた経験はありませんか。

先生が
「お花を育てたことある?アサガオってこんな花が咲くんだよ」
と写真を見せてくれて

「アサガオはこの種から育っていくんですよ」
と実際に種を触らせてくれたりする。

さらに先生が
「アサガオに名前を付けてみようか」
と言われて、子供たちは
『これから自分のアサガオを育てるんだ』
と感じられる。

このときが心の開いた瞬間です。

だから、アサガオの育て方を覚えようとします。
またお世話の途中で、枯れそうになったり、つるが伸びすぎて倒れそうになったりすれば、子供たち同士で相談し合ったり、上級生や先生に教えてもらおうとします。

子供たちは自ら積極的にアサガオの育て方を覚えようとするわけです。

まず社員の心を開くことから始めよう!

一方、社員や部下は心を開くことができているでしょうか。
もしできていないなら、この会社を通じて、この仕事を通じて、どんな貢献や経験ができるのかイメージできるように働きかけてあげましょう。

自分が活躍している未来を見せてあげることが重要です。
そんな未来をイメージできれば自ら仕事を覚えるようになります。

例えば「うちの会社は、世の中がより良くなるために

  • こんな貢献をしている。
  • 困っている人を助けている。
  • たくさんの人を幸せにしている。
  • さらには人と人とつながりを大切にしたり
  • お互いを信頼し合うこと、お互いに楽しむことを追求している。

だから、一緒にやっていこう!」と。

何をしたいのか、何を大切にするか明確にしよう!

会社がどんな風に世の中に役に立っているのか、そして何を大切にしているのか(価値観)共有してあげれば、社員はこの会社で自分は何ができるのかイメージできるようになります。

もし本人がその時イメージが湧かなくても大丈夫です。
自分が期待されていることを知れば、心は開いていきます。

「今はイメージできなくも大丈夫、これから少しずつ一緒に考えていこう」
と未来に思考が向けられるようにしてください。

ここはとっても重要なのでゆっくり丁寧に進めましょう。

正直、うちの会社は世の中への貢献やどこへ向かっていくのか、はっきりしていなければ、今からでも遅くありません。

あらためて、世の中にどんな価値を提供したいのか、何を大切にしてくのか(譲れないもの)を明確にしていきましょう。

言語化して経営者や上司自身も心が開いた状態になることが重要です。

今回の質問

【部下に自分の未来がイメージできているでしょうか?】

次回に続けます!お楽しみ!

PAGE TOP