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情熱課長シリーズVol.38 部下に任せてられない本当の理由〜「自分でやった方が早い」と思うリーダーへ〜

新年度が始まり、早くも4週間。新しくリーダーになった方の中には、こんな思いを抱えている方も多いのではないでしょうか。

「結果を出さなければ」
「優秀なリーダーだと思われたい」

その気持ちから、つい自分で仕事を抱え込んでしまう。――実はこれ、多くのプレイングマネージャーが通る道です。
けれど本来、リーダーの役割は、自分が成果を出すことではなく、チームの成果を最大化すること。

頭では分かっていても、どうすればいいのか分からない。そんな悩みのヒントになればと思い、今回は私自身の経験をもとに、情熱課長と吉田部長の対話形式でお届けします。

登場人物

情熱課長: 部下の成長を願う熱血課長
吉田部長: 人材育成のベテラン、冷静沈着な部長

「仕事を部下に任せたいんですが、自分がやった方が早いし、クオリティも下がってしまって…
どうも任せづらいんです。」

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

それは、多くのリーダーがぶつかる壁だね。
今日は、少し私の昔の話をしてもいいかな。

ぜひ、お願いします。

情熱課長
情熱課長
吉田部長
吉田部長

かつての私は、まさに同じ状態だった。
“自分がやった方が早い”
“自分がやった方が良いものができる”
 そう思って、どんどん自分で仕事を抱えていたんだ。

周りからは、
“吉田くんは仕事が早くて、いいものをつくるね”
と評価されていた。
 だから、ますます自分でやるようになっていった。

一方で――
同僚の仕事を先回りしてやってしまったり、せっかく作ってくれた資料も、中身をよく見ずに自分でやり直してしまったり…
今振り返ると、同僚の仕事を奪っていたし、成長の機会も奪っていた。
当時の私は、“できない人”と勝手に決めつけ、自分と比較していただけだったんだ。

結果としてどうなったか――
残業は増え、時には深夜、朝まで働くこともあった。
体はきつく、家族にも迷惑をかけ、職場の雰囲気もどんどん悪くなっていった。

もし、あの頃に戻れるなら、こう言いたいね。
 『この仕事、少し手伝ってもらえませんか?』と。
 
それができなかったのは――
自分の優秀さを証明したいという、“エゴ”があったからかもしれない。
本来、リーダーは “できる・できない”で判断するのではなく、“どうすれば任せられるか”を考える立場だ。
たとえ10%でもいい。任せることができれば、その10%はやがて20%、40%へと広がっていく。
そして何より、“任せる”という関わりが、仲間意識と信頼関係を育てていくんだ。

当時の私は、同僚と“対立”していた。 
でも人は、敵対している相手のためには動かない。
人が動くのは、“仲間のために力になりたい”と思えたときだ
リーダーとして大切なのは、自分のプライドよりも、チーム全体の成果を優先すること。

10%を任せ、その10%を育てていく。
 その積み重ねが、チームの力を大きくしていくんだよ。

…まずは、部下の話をしっかり聞いて、小さくても任せてみます。

情熱課長
情熱課長

今回の問い

「部下のできることを、奪っていませんか?」
 
「自分でやった方が早い」
「自分の方が品質は高い」

そう感じたときこそ、一度立ち止まってみてください。

それは、“自分の成果”に目が向いている状態かもしれません。

チームのパフォーマンスを高めるためには、小さく任せること、そして、任せた部分を育てていくこと

その積み重ねが、やがて大きな成果につながります。

今回の名言

最高のリーダーは、
人々が「自分たちでやった」と思うように導く人である。
 -老子-

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