部下から「これ、どうしたらいいですか?」と毎回聞いてこられると
「おいおい、またかよ!そんなことイチイチ聞くな~ 私だって忙しいんだから」
なんて言いたくなってしまいます。
その気持ち十分わかります。
でも、そんなこと言っても困った部下は変わらないことも事実。
そんな時、リーダーとしての本来の自分に戻り、部下が成果を出せるように導いてあげましょう。
上司に判断を求めるのも解決策の一つです。
何も聞いてこない部下より遥かに良い状態です。
少し寛大な上司になってみましょう。
では、部下がどうなってくれればよいのでしょうか。
それは、自分で判断して行動すること。
理想を言えば、その判断が正しいか、上司に事前に確認してくれると嬉しいですね。
一緒に考えよう!
その理想の状態に部下がなれるように、まず部下の失敗したらどうしようという不安を取り除いてあげましょう。
そのために「一緒に考えよう!」と言ってあげると部下は安心できます。
くれぐれも「あなたは、どうしたいの?」と詰問しないでください。
部下は責められている感覚になって考えることを止めてしまいます。
事実、考え、気持ちを聞く
ここでは、「一緒に考えよう!」に続き「私たちの部署、チームとしてどうすればよいかな?」と部下の意識が自分自身ではなく、私たちチームに向けられるようにしてあげてください。
その上で、「どんなことが起きているのかな?」と事実の確認をしていくと部下も話しやすくなります。
「そうかそうか」と事実の確認をしながら、「それについてどう考える?」と考えを聞き「そうかそうか」と考えを確認しながら、「それについてどんな気持ち」と部下の気持ちを聞いてあげましょう。
ここまでくれば部下も深く考えています。
事実、考え、気持ちを聞いてあげたら、今度は、未来に思考を向けてあげましょう。
思考を未来に向ける
「だとすると、この案件はどうすればいいだろうか?」「上手くいかせるために、何が必要だろうか?」と質問してあげれば、具体的な行動を考えられるようになります。
もし不足していることがあれば、「こういうこともしたら良いと思うけど、どうだろうか?」と選択肢を増やしてあげると、押しつけではない判断ができるようになります。
一方、上司の協力を必要とすることもあるかもしれません。
その時は「私が協力できることはなにかな?」
とフォローしてあげると部下の気持ちも前向きになります。
また上司も「ここは課題としてやって欲しいな」と、期待していることを明確にしてあげると、部下も課題に挑戦しやすくなります。
判断を強要すると部下は尻込みしてしまいます。
最初は、「一緒に考えよう」と部下に歩み寄り、上司から質問して判断の仕方を教えてあげましょう。
自分で判断できる部下に成長する
これを繰り返すうちに、部下は自分で判断して上司にその判断でよいかを聞きにくるようになります。
その時は「すごいね!」と思い切り褒めてあげましょう。
部下は自分で判断することが嬉しくなってきます。
少し時間はかかるかもしれませんが、いつも判断を聞きに来る部下から、自ら判断し行動できる部下に成長してくれれば、上司としてこれほど嬉しいことはありません。
さらに嬉しいことは、上司のあなたも思考力がアップして、慕われる上司になっています。
今回の質問
【なんでも聞いてくる部下に、どんな不安があるでしょうか?】
次回に続けます!お楽しみ!